<Fish Born Chipsさん対談>「守らない」ブランドづくり 第1回




こんにちは、minneスタッフの りり です。

minneで活躍されている人気作家さんを丸裸にするべく、今回、minneでの目覚ましい活躍はもちろん、有名ブランドやショップさんとのコラボなど、ぐんぐんとその活動の幅を広げ続けている Fish Born Chips さんにお話を伺ってきました!

Fish Born Chips のお二人の作家活動の始まりから軌道に乗るまでなど、いろんなアレコレを minneのザビエル こと 阿部 が全部聞いてきちゃいました。次々と溢れるエピソードに、終始 興味津々だったのですが、そこには Fish Born Chips さんが信じ続けてきた、ひとつ信念がありました。

自然体でなんでも気さくに話してくださった、お二人の素敵な雰囲気はそのまま、読み応えたっぷりのスペシャル対談です!

 


 


 

 


< こんなメンバーで対談してきました >


 
Fish Born Chips
https://minne.com/fbc
相川佳輝さん(あいかわよしてる・写真/左)と、祐果さん(ゆうか・写真/中央)のご夫婦二人で活動。
「ムダなモノ」をコンセプトに、革製品を中心とした新鮮でちょっと尖ったデザインのアイテムを作成中。ヘッドウェアブランド「CA4LA」や、ファッションブランド「COMME des GARÇONS」などとのコラボも実現。


阿部
minneのエバンジェリスト(写真/右)。最近阿部家にやってきたポメプーのトトちゃんにメロメロ。

 

 


 


 

 

第1回 作家活動のはじまり

 

 

阿部
Fish Born Chipsさんは、各所のインタビューなどで作家活動を始めたきっかけについて、「友人に勧められて」とお答えされているところをよくお見かけしますが、具体的にどんな事がきっかけだったんですか?

 

ゆうか
よしてるさんの教え子に誘われたのがきっかけです。

 

阿部
よしてるさんはもともと何か先生的なお仕事を?

 

よしてる
そうです。今まで映像関係の仕事と、美術予備校の講師をやっていました。だいぶ入る時間は減っちゃったのですが、講師は今もやっていますよ。
専門学校でも教える機会があって、そこの専門学校の生徒が一緒に何かやらない?って誘ってきたんです。そのころ私も暇だったので最初は二人ではじめました。
こっち(ゆうかさん)は帽子のカスタムを別でやっていたのですが、私が誘って三人になりました。

 

阿部
不思議な始まり方ですね〜。

 

ゆうか
そうですね(笑)。それから2012年の秋のデザフェスを目指して活動を始めました。
洋服をカスタムしたり、ものを作る事はずっと好きだったので、よしてるさんはまわりから「ファッションやりなよ〜」とはよく言われていたみたいですね。

 

よしてる
そうですね。

 

阿部
当時は作ったものをご自身で身につけられていたりしたのですか?

 

よしてる
今でも着ていますよ。

 

阿部
おお!なにか見せてもらってもいいですか?

 

よしてる
これがそうですね。シルクスクリーンで刷っています。これは「Fish Born Chips」の文字が入っています。
シルクスクリーンの作品もつくっているので、版を作って刷りました。
 

 

   

ゆうか
買ってきた古着とかにペイントしたり、切ったり貼ったりしてカスタマイズしてるんですよ。
なんか、モノ作りで溜まったストレスをモノ作りで発散しているみたいですね。
自分のために何か作ることでストレス発散しているんです(笑)。

 

阿部
日頃のこういったカスタマイズが、制作活動の原点になっていたり?

 

よしてる
そうですね、中学生のころから作っていました。
イラストを描いたり、友達みんなの体操着に絵を描いたりしていましたね(笑)。

 

阿部
当時からお上手だったんですか?

 

よしてる
漫画を描いたりしていたので、多少は上手かったのかもしれませんね。
ちゃんとした美術の勉強を始めてからは、そうでもなかったんだなと思いましたけどね…。

 

阿部
美大系のご出身なんですか?

 

よしてる
そうですね。藝大出身です。
ぼく、デッサン相当上手いですよ!(笑)

 

阿部
え!ぜひ拝見したいです!

 

よしてる
写真ならあるかな…。(写真を探す)デッサンだけは得意みたいで…。
美術を教えるときに「デッサンは将来使わない。」とか「デッサンで食ってる人はいない。」なんてよく言ってるんですけど、僕はそうなってしまったなって…(笑)。

 

阿部
でも、デッサンは基本中の基本ですもんね。学んでいるかいないかで随分差が出ますよね。

 

よしてる
そうですね。デッサンは学んだ方がいいですね。
 

 

 

阿部
最初は三人で始められたとのことですが、お二人になったのはどうしてですか?

 

よしてる
ちょうど1年経つか経たないくらいに、ちょっとずつ忙しくなっていって、注文とかも増えていい感じになってきた頃に、専門学校生の子が「もう嫌だ」って言い出したんです…。

 

阿部
あれ!

 

よしてる
もっと自由に自分のタイミングで作りたかったみたいで。

 

阿部
なるほど〜。

 

ゆうか
あ、この前minneさんが取り上げられた「今夜くらべてみました」で一緒に出たんですよ!

 

阿部
え!?

 

ゆうか
おしりの形の財布の作家さんです!
 

 



440さん
https://minne.com/leather440

女性のおっぱいとお尻をモチーフにした、ユニークなお財布を製作している革作家さん。「今夜くらべてみました」の取材にご協力いただきました。
 

 
 

阿部
ええええ!昨日ちょうどお会いしたんですよ〜!

 

よしてる
調子だけがいいあの野郎です!

 

阿部
(笑)そうだったんすね〜。すごくおもしろい方ですよね。

 

よしてる
相当おもしろいですね〜。

 

ゆうか
彼はすごく革の扱いが上手いんです。ブランドを始める時に「革製品」をコンセプトの一つにしていたので、彼にお願いしていました。

 

阿部
へえ〜!

 

ゆうか
でもとにかく忙しいのは嫌だ。とのことで抜けてしまったのですが、本当に惜しいと思いました。

 

阿部
いまコンセプトのお話がでたんですけど、ブランドのメインコンセプトとして挙げている「ムダなもの」っていうのは、どういうきっかけでできたんですか?

 

よしてる
美大にいったものの、本気で一からファッションの勉強しているやつには敵わないなと思ったんです。予算もなかったし。こうなったらデザイン性とおもしろ味で勝負するしかないと思いました。それは、言ってしまえば「ムダなもの」なのかなと思って、コンセプトに採用しました。

 

阿部
オリジナリティを売りにするためにあえて逆をいったんですね。

 

よしてる
そうですね。

 

阿部
作品はどうして革製品や帽子にされたんですか?

 

ゆうか
帽子はたまたま私が以前から作っていたんです。

 

よしてる
それで、帽子はその流れでつくっていました。

 

ゆうか
帽子より先にキーホルダーとか作ってたよね。

 

よしてる
最初はね。以前はフリーランスで映像を作っていたんですが、フリーランスで作っていると、周りから何をやっているのか分かってもらえないんですよね。この人はどんなことができるのかとか、技術もそうだけど、どんなものが作れるのだろうって。そういう経験もあって、周りからの見え方をすごく気にしてコンセプトを決めました。この人たちは、「ムダなモノ」と「革製品」が作れるんだってわかってもらえるように。

 

阿部
なるほどなるほど。
 

 



 

 

よしてる
あと、ファッションについて勉強していないので、すべての作品に統一感を持ったデザインを作るのは無理だなと。そこで、素材を統一しようと考えた結果「革」にしました。革は自由度が高いし、おもしろそうな事ができそうだと思ったので始めたんです。

 

ゆうか
使っていくうちに味がでてくるというのも魅力的でしたね。

 

阿部
そうですね、色んな素材を使って色々なものを作っていると、ブランドにブレた印象を持たれる方もいるでしょうしね。

 

ゆうか
でも、その時に作りたいものを作っている、というのもあるので、世界観の統一性はあんまりないのかも…。

 

阿部
そうですか?僕はお二人が作るものはどれもお二人らしい作品だなあと思って見ているんですが、アイディアってどういうところから湧いてくるんですか?

 

ゆうか
ちょうどいまアイディア不足の時期になってきているので、インプットしたいなと話しています。美術館に行ったり、展示を観に行ったり、画集を古本屋でひたすら漁っていますね。

 

よしてる
あとは買い物ですね。買い物に行くと、今はこういう商品が多いな〜とか気づくんですよね。例えば、柄のズボンが最近多いな〜と思ったら、じゃあ柄はやめようかな。みたいな。買い物にいくとそういうヒントがありますね。

 

ゆうか
美術展などでは、クリエイション寄りの発想が得られるし、ショッピングに行くと価格やいまのトレンドなどリアルな事がわかるので、両方必要なことですね。

 

よしてる
僕が個人的にやっているのは、自分の服を改造するって方法ですね。売る事を考えなくていいのでクオリティとかも気にせず、自分が良い!と思うものしか作らなくていいんで、楽しいですね。そこから、今後使えそうなものが出来上がったりします。

 

阿部
ストレス発散もしつつ、新しい発見があるっていうのがいいですね。

 

ゆうか
その発散方法もまた「ものづくり」っていうのがすごいですよね。

 

阿部
ゆうかさんは発散方法などはあるんですか?

 

ゆうか
私はモノ作りとは全然関係ないことですね。おもちゃを集めるのが好きなんです。

 

阿部
コレクターなんですか?

 

ゆうか
そうですね、コレクター気質かも。

 

よしてる
(ご自宅のお部屋の方を指差して)そこの子ども部屋がえらいことになっています。

 

ゆうか
「子どものおもちゃだよ!」って言い訳しているんです。

 

阿部
そんなにあるんですね!

 

ゆうか
アメリカのカートゥーンのフィギュアとか、Disneyのおもちゃとかをひたすら買い漁ってます。

 

阿部
アイディアを出すときはスケッチなど描くんですか?

 

よしてる
あ〜あんまり描かないですね。殴り描き程度です。線だけ、わ〜!って(笑)。最近その話もしてたんだよね。とっとけばよかったって。

 

阿部
絶対取っておいた方がいいですよ!(笑)

 

ゆうか
とっといた方がいいとは言ってるんですけど、いらない裏紙を使っちゃうんですよ〜。

 

阿部
あ〜なるほど〜。でもこれから展示とかあるかもしれないですよ!原画展とか!

 

よしてる
いやいやいや!!

 

ゆうか
だれが見るの!(笑)でも、自分たちのために記録しておけば、何年かたった時に新鮮に感じるかもしれないですしね。やっぱり残して行こう。
 

 

 

阿部
僕、もともとminneの立ち上げのために福岡で仕事をしていたんですけど、minneが福岡で開催した「美術館」のイベントに出していただきましたよね?

 

ゆうか
あ〜!!はいはい!出しました!!あれきっかけで作った作品がいっぱいあるんです。

  
 




つながるminne uchu-do space×minne
https://minne.com/topics/uchu


福岡アジア美術館併設ミュージアムショップ「uchu-do space(現在は閉店)」とのコラボ企画。「宇宙」をテーマにした作品を募集し、minneスタッフとショップスタッフでセレクトした作品が実際に店舗で販売された。
 

 

 

阿部
えー!そうなんですか!うれしいな。

 

よしてる
あれはよかったですよ〜。

 

阿部
そこで初めて作品を拝見して、すごいな〜どんな人が作っているんだろう〜って、ずっと気になっていました。思えばそのころから色々とご協力いただいていますね…。

 

よしてる
外側から縛りを与えてもらって作品を作るのはあれが初めてだったんです。いままでは、作りたいものだけ作ってたんですけど、「宇宙」というテーマを与えてもらって、初めての試みでしたけど上手くいきました!

 

ゆうか
いまある宇宙シリーズもあの時の作品が元になってるんですよ。定番シリーズにもなっています。

 

阿部
よかった〜!やった甲斐がありました!!!

 

 
 


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