<Fish Born Chipsさん対談>「守らない」ブランドづくり 第3回



 

< こんなメンバーで対談してきました >


 
Fish Born Chips
https://minne.com/fbc
相川佳輝さん(あいかわよしてる・写真/左)と、祐果さん(ゆうか・写真/中央)のご夫婦二人で活動。
「ムダなモノ」をコンセプトに、革製品を中心とした新鮮でちょっと尖ったデザインのアイテムを作成中。ヘッドウェアブランド「CA4LA」や、ファッションブランド「COMME des GARÇONS」などとのコラボも実現。


阿部
minneのエバンジェリスト(写真/右)。最近阿部家にやってきたポメプーのトトちゃんにメロメロ。

 
 



 
第3回 ブランドとのコラボが始まった!
 
 
阿部
最近はファッションブランドさんとコラボされているのをよくお見かけするんですが、コラボの依頼が舞い込んでくるきっかけは何ですか?
 
ゆうか
roomsっていう合同展示会に出ているんですけど、おっきい仕事はだいたいroomsですね。
 
 

rooms
http://www.roomsroom.com/

アッシュ・ペー・フランス株式会社が運営している、ファッションとデザインの合同展示会。2000年より年2回開催されている。出展ブランド500以上、来場者2万人の世界でも有数の展示会。

 
 

 
よしてる
minneさんとuchu-do spaceさんとの企画は、おかげでさまでSTAR WARSシリーズにもつながりましたよ。
 
阿部
はっ!!そうなんですね。
 
 

STAR WARSとのコラボレーション
http://fishbornchips.com/

世界的人気映画「STAR WARS」とコラボレーションし、おなじみのロゴモチーフやキャラクターなどが、Fish Born Chipsさんの帽子や小物となって販売された。

 
 

 
ゆうか
某有名企業さんが声をかけてくださったんですけど、「これでSTAR WARSやったらよさそうだね。」って。
roomsに出展していたときに、私たちの小さなブースに立ち止まってくれた男性がいたんです。
 
阿部
その方が某有名企業の方だったんですか?
 
ゆうか
そうです。いただいた名刺に、あの有名なネズミさんが描いてあったんです。
 
よしてる
僕が対応していたんですけど、あとで奥さんに名刺を見せたら、「ただ好きだから載せてるんなんじゃないの?」って(笑)。「よく見なさいよ!!」って思わず言っちゃいました。
 
阿部
すごいですね…!すごすぎて、そう思っちゃいますよね。名刺いただいてどうでしたか?
 
ゆうか
いや〜びっくりしました。実際にお取り組みが始まってからは、もろもろ審査もたくさんあって、作品についても「試作→試作実物→生産サンプル…」と、何度もチェックしていただきました。
 
阿部
ひや〜!
 
よしてる
初めのうちに、どんな作品にするか、英語のメールで送らないといけなくて、二人とも英語が得意ではないんですよ。ある程度は自分たちで書いて、英語が得意な友人にみてもらっていたんです。
 
阿部
はい、はい。
 
よしてる
僕たちとしては、「帽子の曲面にダースベイダ―を手描きでペイントします。曲面なので多少の誤差はご了承ください。」と書いたつもりだったんです。でも友人にみせたところ、笑いながらこれはすごいメールになっているよと教えてくれまして、「ダ―スベイダ―を描いてみろ。多少の誤差はみとめるがな。」ってめちゃくちゃフランクに書いてたらしいんです。命令口調。
 
阿部
あはは!(笑) それはやばい。許可取ろうとしているのに、とんでもないですね。
 
よしてる
いや〜そのまま送らないでよかった!あれはびっくりしました。なんというか、すべての過程に山があったので、大変でした…!
 
阿部
いや〜!すさまじいですね。
 
よしてる
大変だったんですけど、二人ともSTAR WARSが大好きなので、出来た事だと思います。
 
ゆうか
CA4LAさんもお声掛けいただいたのはroomsでした。
 
  

CA4LAオリジナル別注アイテム
http://www.ca4la.com/

ヘッドウェアブランド「CA4LA」とコラボレーションし、CA4LA別注のオリジナルデザインのFish Born Chipsさんの帽子の取り扱いが開始され、全国のCA4LAで販売された。

 
 

 
阿部
そうなんですね!目利きのバイヤーさんが集まるroomsで声がかかるってすごいですね。
 
ゆうか
CA4LAさんの発信力は大きいので、お取り扱いいただいてさらに別のショップやブランドからもお話をいただくという機会が増えたと思います。
COMME des GARÇONSさんは突然ホームページからメールをいただいたんです。件名に「COMME des GARÇONS」と書いてあって、わあああ!って。
 
   

COMME des GARÇONSオリジナル別注アイテム
http://ameblo.jp/fishbornchips/

ファッションブランド「COMME des GARÇONS」とコラボレーションし、COMME des GARÇONS別注のオリジナルデザインの帽子のお取扱いが開始され、表参道GYRE(TRADING MUSEUM COMME des GARÇONS)にて、クリスマス期間中に販売された。

 
 
 
阿部
スパムメールかと思っちゃいますよね。ぼくもGARÇONS好きなんですけど、GARÇONSの服を着ると背筋が伸びますよね。そういう風にしてくれるブランドっていいですよね。
 
よしてる
そうですね。
 
阿部
色んなところから色んなお話が来ていますが、プレッシャーなどはありますか?
 
ゆうか
それはあります!ドキドキです。楽しみと不安がごちゃごちゃしていました。
 
よしてる
僕はいまどういう顔をしているんだろうって考える事もありました(笑)。「やったー!」と「うああ、どうしよう。」を繰り返していましたね。
 
ゆうか
完成しても納品するまでは緊張していました。
 
よしてる
でも、それは二人でやってるから乗り越えられたのかもしれないです。一人だったらちょっと抱えられないですね。
 
ゆうか
愚痴も言えますしね。
 
よしてる
それはありますね。
 
ゆうか
ダメだったときに落ち込むことも半分ですからね。ダメだったね。ってなっても仕方ないじゃんって言えるので。なので、プレッシャーも半分になってます。
 
阿部
コラボ作品作るときに気をつけられていることはありますか?
 
よしてる
あ、今ちょうどこれが。
 
 

 
ゆうか
これは、宇宙シリーズの時のですね!いまでは定番商品です。
  
阿部
まさかここにデス・スターがつくとは思わなかったですよね。
 
よしてる
ダース・ベイダーとかだと、この口元の縦ラインに気をつけました。ラインの本数なんかも徹底しないと、好きな人がたくさんいるのでガッカリされちゃう。
 
 
 
ゆうか
STAR WARSファンの方が見るので。
 
阿部
買う人って並のファンじゃないですもんね。
 
よしてる
僕も好きなので余計にわかるんですけど、ファンの思い入れが強いんですよね。なので、元の作品の世界観を崩さないように、すごい気をつけました。
 
阿部
これ手描きですよね。
 
よしてる
手描きです。個体差が出ないようにするのが大変で。
 
阿部
そうですよね。下書きとかはされたんですか?
 
よしてる
アタリをつけるくらいですね。型紙みたいなのをあてて、ピッピッとアタリをつけてから描いていました。帽子のロゴも、切って貼るだけじゃなく微妙な調整をすごく入れてます。帽子って上の方が狭くなってて曲線になっているので、曲がってる様に見えないように初めから少し曲がったロゴにしていたりとか。
 
ゆうか
クオリティはいつも以上に気をつけましたね。ここの隙間は何センチ!とかここの部分は気をつける!って描いた表もあります(笑)。
 
阿部
大変だったと思うんですけど、ロゴがついて完成した時は、しびれますよね。
 
ゆうか
そうですね。しびれます。あ、エスキース(下絵)っぽいスケッチがありました。
 
阿部
おお、見たことあるやつだ!すでに上手い…!このうさぎの骨のやつ(写真中央)はどうやって描いてるんですか?
 
 
  
よしてる
骨はですね、本当に剥製の写真とか参考にしますけど、もんのすごく細かいのである程度は端折りますね。すこしデフォルメして見やすい形にしているので、結構時間がかかります。
 
阿部
そうですよね。骨格とかは細かいから。こういったものから作品が出来上がっていくんですね〜。
 
ゆうか
これは「モンタージュバッグ」っていうシリーズで、最初は作って作品にしていたんですけど、生産が間に合わないので、今はオ―ダ―で受け付けています。昔はたくさんあったので、これはこれにどうかな。って組み合わせもこうやって考えたり…。
 
 
阿部
あーなるほど。
 
よしてる
鳥とハリネズミ…あ、おもしろいな。って色々試していました。
 
阿部
こうやってアイディアが広がっているんですね。こういった作品が出来上がっていくなか、コラボしたことで発見したことや、新しい視点などはありますか?
 
よしてる
GARÇONSさんやCA4LAさんにはよく、「このパーツは削って、ここだけで。」「ここの色は無しでいいです。」って言われましたね。僕たちのこと、上手く使ってくれるんです。その意見が新鮮でした。僕たちはちょっと盛り過ぎてしまうところがあるんです(笑)。
で、先方にアドバイスもらって、「あ、こんくらいでいいんだ!」みたいな。ここに刺繍いれようかなって言うと、「刺繍いらないです。」ってバサッと。「ここにワンポイントだけで」って言われちゃうと、不安になります。「足りなくない!?」って(笑)。でも、出来上がったものを改めて見ると、すごくいいんですよ!!
 
阿部
それは大きいですね。クリエイティブディレクションの立場から入ってきてくれるんですね。その経験が、つぎのご自身の作品にも活かされますよね。
 
よしてる
それはもう。活かされます。
 
阿部
シンプル路線も試してみようかってなりますよね。
 
ゆうか
今までこっちとしては、お金を貰うんだから何か着けないと!って思っちゃってたんです(笑)。でも、そういう訳じゃないんだなって。すごい勉強になりました。
 
阿部
それはおもしろいですね。
 
ゆうか
あんまり知られていないんですけど、「SUITライン」と「FUNNYライン」がうちには最初からあるんですよ。
 
阿部
え、ライン分けているんですか!?
 
よしてる
あるんですよ。
 
ゆうか
ホームページでしか掲載してないんですけど、私たちの中で区切りをつけるためにやってるんです。
例えばペンギンのバッグとかかわいい商品は「FUNNYライン」で、落ち葉とかシンプル目な商品は「SUITライン」にしているんです。GARÇONSさんの時はそれをヒントに「SUITライン」っぽいかなって作っていました。
でも逆に、2つのライン分けを伝えていないのに、お店側がセレクトしたものが、どっちかのラインに偏っていることはありますね。このお店はFUNNY寄りだな。このお店は「SUITライン」の商品を欲しがるなあ、とか。「SUITライン」と「FUNNYライン」が、コラボや卸しで影響する事はあまりないんですけど、そういう事があると、自分たちが分けたラインと、周りの感じ方がリンクしているんだ〜!と思いますね。
 
阿部
なるほど〜、おもしろいですね。オ―ダ―でコテコテにして欲しい!って注文ってあるんですか?
 
よしてる
ありますね。これもこれもこれも付けてください!ってコテコテの。
 
阿部
そういう時はどうするんですか?
 
よしてる
もちろんやりますよ!なるべくご希望に添うようにつくります。最後のデザインのまとめはこっちでやりますけどね。「全部付けるけど、落ち着かせるためにここの色は黒くしますね。」とかお伝えします。
 
ゆうか
バランス良くまとまるようにしていますね。オーダー自体はあんまりおおっぴらにはしていなくて、お話がきたら要相談で受け付けています。なので、ウェブストアに書いていないのにオーダーしたいって言ってくださってるということは、それ程好きって思ってくださってるって事じゃないですか。だからできるだけ希望に応えたいですね。
 
阿部
嬉しいですよね。買われる方の想いも一緒にのせると。素晴らしいです。
     
 

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