<gabriyollyさん対談>ひとりでは起こせなかった「化学反応」 第1回

 

こんにちは、minneです。

minneで活躍されている人気作家さんに、ものづくりにおいてのアレコレを根掘り葉掘りインタビューする人気企画。
今回の対談は、minneのアトリエも入る、IID世田谷ものづくり学校でデザインをされている山崎さんとのご近所交流から生まれました。常に新しい試みに挑戦しつつも丁寧なものづくりにこだわるお二人の熱い想いを、たくさんお伺いしてきました!
 

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バナナとキウイの柄でおなじみのgabriyollyさんと、彼らの作品が好きすぎて自身のiPhoneケースを特注してもらったという minneのザビエルこと阿部とのスペシャル対談!


 


< こんなメンバーで対談してきました >


 
gabriyolly(ガブリヨリ)
http://www.gabriyolly.jp/ 
https://minne.com/gabriyollyjp
文化服装学院専任講師の澁谷さん(写真/中央)とグラフィックデザイナー(hiyocostudio)の山崎さん(写真/右)が中心となって活動するユニット。2014年の結成後、代々木上原のCASE galleryでの展示会開催、2015年には伊勢丹新宿店にポップアップストアを出店するなど、本業のお仕事から一歩踏み出したところでオリジナル作品を次々と発表されています。
阿部 minneのエバンジェリスト(写真/左)
 

 

<もくじ>

第1回 gabriyollyはじめます!
第2回 異分野だから面白い
第3回 作品が生まれる夜間活動
第4回 これからのgabriyolly



第1回 gabriyollyはじめます!
 


阿部
2014年から、gabriyollyさんとしての活動を開始されたということですけど、それ以前のお二人は、それぞれどんな活動をされていたのか、というところからお話をお聞きしてもいいですか?

澁谷
はい。私は本業で先生をやり、それと並行して共同作業として神戸のファッション美術館に所蔵される作品の復元のお手伝いをしていたんです。

阿部
復元とは??

澁谷
例えば、マリーアントワネットとかの時代の、すごく(スカート部分の広がりが)大きいドレスなどがどういう作りで、どんな布で出来ているのかというのを、実際に現物を隣に置きながら採寸してパターンを作るという本当に素晴らしい機会に技術協力者として参加させてもらってます。私はプリントの研究をしていて、図柄の写真を撮って、それをデジタルプリントして、柄からタックを取っていったり、未だかつてないやり方でやっているんです。

阿部
おぉぉ…すごいですね。

澁谷
全部、ハンドメイドなんですよ。それこそドレスは一点物で「◯◯女王様のためのドレス」みたいなものばかりで。パターンを見ていくと右利きか左利きかまでわかるんですよ。それと、布の重なりになると採寸だけではできないから、柄をみて、タックをとって、どのくらい重なっているのかなっていうことをやっていったりとか…。

阿部
先生であり研究者ですね。

澁谷
そうなんです。きっと、たまたま私がテキスタイルの研究をしていたからこそ声がかかったのだと思います。さらに面白い研究ができてよかったです。

阿部
いやー、面白いですね。それにしても、実物を横に置きながらって、刺激的ですね。

澁谷
あと、最近ではデジタル織物という新しい技術を使って、元は手で織っていた織物を、どこまでデジタルで再現できるかという試みを、生地の企業とコラボして目黒の美術館で展示もさせてもらいました。

阿部
かなり最先端な仕事をされていますよね。

山崎
本当、ハイテクですよね。数百年前のものをやるなんて。

澁谷
でも、もちろんデジタルで出来たものも良いんですけど、手織りのものには勝てないな、とは思いますね。その人の為だけに一つ一つ手で作ると右手がよく使われているから右腕周りが太いとか、その人の特徴もわかったりするんですよ。

阿部
えええー! 右腕だと良く使うから太い、ってどういうことなんですか?

山崎
やっぱり、差があるんですね。

澁谷
そう。人間の体って、右と左だと肩の傾斜も違うし、手の長さも違うんですよ。たとえば一人の山崎がいたら、本当は右も左も計測しないといけないんです。でも計測通りに作ると綺麗に見えないので、今の服作りでは、もう片方に肩パットを入れたりして、均等に見えるように作るっていうのをやっているんですね。

阿部
なるほど、お洋服で整えていくっていうことなんですね。

澁谷
そうなんです。全然関係ないんですけど(笑)。

阿部
いやいや、面白いなあ!

山崎
面白いですよね〜!

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澁谷
ファッションに関しては、フランスは国を挙げて補助する文化があるからいいんですけど、日本はファッションに対してそういったものがまだ少ないんです。アートとかだったらまだあるのかな。でもファッション、特に洋装ってすごく遅れて出来た文化だから…。

阿部
なるほど。日本でもそういったところをうまく引き上げていけると良いですよね。

澁谷
そうなんです。なので、ものづくりの良さを、主婦のレベルから作り上げていくminneさん、私はとてもいいと思います!

阿部
ありがとうございます! 嬉しいです。

澁谷
ものづくりって楽しいよっていうことを、ものづくりを教えている私のような人たちが発信したり、コミュニケーションを取ってバックアップしていかないとダメなんですよね。

阿部
minneが広がっている要因の一つって、きっとみなさんに楽しさを感じ取っていただけているからだと思うんですよね。自分で手を動かす事もそうですし、作家さんの作品を見て「私も作ってみたい!」と刺激を受けてやってみようかな、ということもあったり。そうやって繋がって広がっていくと良いですよね。

山崎
僕らは、これまでかまわぬさんや旅するコンフィチュールさんというお菓子を作られている方ともコラボレーションしていますし、今度の展示会では、私たちがデザイン・製作したテキスタイルとは別に、他のテキスタイルデザイナーさんとのコラボレーションで生まれたテキスタイルを発表します。今後はもっと、いろんなジャンルのクリエイターの方々と一緒にものづくりが出来たらと思っていて。minneさんで販売されている作家さんと交流を深めて「gbriyolly meets 〜」の新作が出来たら面白いですよね。




「gabriyolly meets かまわぬ」      「gabriyolly meets 旅するコンフィチュール」
(写真提供:ともにgabriyolly)

 

阿部
ぜひぜひ! いやあ、楽しそうだな〜!

山崎
そういうこともちょっと目論んでたりするんですよね(笑)。

澁谷
私たちもこれから、いろんなパターンが生まれるのかなと想像していて…。

阿部
生地を作っている作家さん同士がそれぞれ生地を交換し合って新しい作品を生み出す、なんてことも起きたりすると楽しいですよね

山崎
そうですね。minneさんには、テキスタイルというジャンルもあるので、それまで売り方をどうしようかと悩んでいたテキスタイルも発表できるので助かります。

阿部
なるほど。山崎さんはこの活動とは別に、現在もデザイナーをされているのですか?

山崎
hiyocostudioという名前で、主に広告製作のアートディレクターをしています。例えば、企業のポスターを作るというようなデザインに関わる事やロゴマークなどを作るCIみたいな仕事もあったり、何かの宣伝における空間演出もやります。なので、gabriyollyで展示をやる時には、いわゆる美術的な展示の方法論というより企業のキャンペーンを作るときの感覚で作ります。gabriyollyのブランドを、僕の方で総合的に構築して整理していく感じですかね。

阿部
なるほど。心強い!

澁谷
本当に。お互い出来る分野が違うから「あ、こう思うんだ〜」とか「私はこう思うよ」って、より良くするためにお互いが擦り合わせていくことができるのかも。

阿部
その結果、お互いに表現の幅が広がって、初めに思ってもいなかったような仕上がりになることもあるでしょうしね。

山崎
ええ、広がりはありましたね。
 

(続きます)



<infomation>
 








 



 


「gabriyolly展〜invisivle:みえないもの〜」
日程: 2016月2月28日(日)〜 3月13日(日)
時間: 12:00 〜 22:00(※ 2/28は18:00まで)
場所: CASE gallery 東京都 渋谷区大山町18-23

今回のテーマは「invisivle:みえないもの」。”引力”や”熱”といった”みえないもの”に着目した、全く新しいテキスタイルデザイン。また、2014年に開催した「strange fruits:奇妙な果実」に続くコラボレーション企画、gabriyolly meets〜シリーズでは、テキスタイルデザイナー氷室友里氏との展示も同時開催。


 


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