【作家さま向け勉強会】『はじめての確定申告講座』イベントレポート

 

みなさんこんにちは。minneスタッフのもってぃーです。

 

2017年も早3月。だんだんと気温も暖かくなりはじめ、季節は春になりつつありますね。

しかし、この時期、作家さまにとっては忘れてはいけない大切なイベントがあります。

そう。『確定申告』です!

 

minneの作家さまの中には、はじめて確定申告をする方も多いのではないでしょうか。

日頃から「どんな場合に確定申告が必要で、どのように確定申告をすればいいの?」 と言ったお悩みも多くいただきます。

そんな作家さまの疑問にお答えするため、minneでは2017年2月3日(金)に、昨年大好評だった「確定申告講座」を再び開催しました!

専門的な仕組みや、作家さまのお悩みに対して的確に解決するべく、
今年も『渋谷ひかり法律会計労務グループ』の税理士 飯塚一博先生をお招きし、講義いただきました。

 

 

 

今年の「はじめての確定申告講座」は3部制。

 

第1部:作家さま同士の自己紹介とトークタイム

 

作家さまに、より交流を楽しんでいただくため、ご自身の作品をお持ちいただきました。
机の上に並べられた作品を見てお互いに興味津々。

 

 

 

 

普段はなかなかできない作家さま同士のお話に花が咲いていました。
とても盛り上がっていて、講義に移る前のスタッフの声掛けが申し訳なく思ってしまうほど。

 

 

 

 

 

 

 

第2部:飯塚先生による確定申告講座

約1時間の講座でしたが、みなさまとても真剣に聞き入っていました。

 

 

 

 

講座の大まかな内容はこちら。

・確定申告とは

・minne作家さまの所得計算の方法

・確定申告の影響

※講座の資料はブログの最後に添付しているので、ぜひご覧くださいね。

 

自分は確定申告が必要な作家?

確定申告が必要かどうかは、以下の2つのケースで異なります。

 

minne以外の給与所得を得ている方:
1年間の作家活動による所得が20万を超える場合は申告

 

minne以外の給与所得を得ていない方:
1年間の作家活動による所得が38万を超える場合は申告
(※詳細には、「1年間で所得から所得控除を引いてプラスがある場合」に申告が必要です。

所得の基本控除額は38万円なので、ここでは38万を超える場合としています。)

 

まずは、作家活動での所得が20万または38万を超えたかどうか確認しましょう。
※すでに個人事業主登録をして、青色確定申告をしている場合などは確定申告は必須です。

 

POINT1 「収入」ではなく「所得」を計算しよう

「所得」とは、簡単に説明すると「収入」から「必要経費」を除いたものです。
例えば、1年間で50万円の売り上げがあったとしても、
材料の購入やイベント出展等で40万円の必要経費を使っていた場合、所得は10万円となるので、確定申告の必要はありません。

 

POINT2 作家ならではの「必要経費」を算出しよう

所得を計算するためには「必要経費」を算出しなければいけません。
minneの作家さまの場合、作品を製作・販売するために支払う金額になります。
例えば、
・作業する机、椅子、パソコン(ソフト代含む)、作品撮影用のカメラなどの購入代
・minne販売手数料、振込手数料、作品送料
・作家活動にまつわる講座参加費、交通費
・情報交換などのための他の作家さまとの打ち合わせお茶代

このようなものも、必要経費として計上することが可能です。

 

上記を参考に、自分の所得を計算し確定申告が必要かどうか確認してみてくださいね。

 

このブログでは簡易的に説明をしましたが、

実際には、所得以外に所得控除が大きく関係してきます。

自分の場合はどうなのか、細かく確認をしたい場合は、税理士の先生に相談したり、インターネットで情報を得ることもとても有益です。

その際、1つのサイトの情報のみを鵜呑みにせず、複数のサイト比較し理解度を深めることをおすすめしています。

 

 

 

第3部:参加者のみなさまからの質疑応答タイム

最後にお待ちかねの質問タイムを設けました。
みなさんものすごい熱量で、たくさんご質問いただきましたのでいくつかご紹介します。

 

 

作家Q「領収書のない経費の申告の仕方が知りたいです。またレシートやハンコのない領収書でも経費として申請できるのでしょうか。」

先生A「領収書・レシートのない経費は記録しましょう。例えば、イベントに出展する際は記帳用のノートを持参し、"どの商品がいくら売れた"など、メモをしておいてください。
手間を省きたい場合は複写式の領収書を使用してみてください。商品が売れた際に購入者さまに必ず領収書をお渡しし、複写分で売れたものの管理ができます。

『領収書』と明記されていないレシートでも問題なく経費として認められます。証明するものがあれば自分の名前が書かれてなくても、お店のハンコが押されていなくても大丈夫です。」

 

作家Q「材料の仕入れをネット通販ですることが多いのですが、納品書のみ同封されていた場合は別途、領収書を請求した方がいいのでしょうか?」
先生A「領収書が無い場合は、振込の画面を印刷したり出金伝票に記入して納品書とセットで保存しておけば大丈夫です。」

 

作家Q「ハンドメイドの事業と他の事業を両方行っている場合、1つの事業としての申告で大丈夫なのでしょうか?」

先生A「どちらも法人格でなく、1人で行われている事業であれば1つの申告書で大丈夫です。屋号や事業内容は関係なく、申告書は1人1枚と決まっています。どちらも事業所得であることには変わりませんので、売り上げが2種類、経費も2種類にはなりますが、合計して1つの事業所得として申告を行ってください。」

 

作家Q「作家活動を2人で行っている場合の申告について知りたいです。」

先生A「売り上げをAさんに帰属する、Bさんに帰属する、もしくは割合で分ける必要があります。経費も同様です。少し所得の計算が難しいですが、きっちりやるのであれば算出しなければいけません。また、可能であれば1人が中心に立ち、もう一方へ給与を払う方が計算上は楽かもしれません。」

 

作家Q「商品を作るために、私だけでなく外部の人にお願いをした場合、その人件費も経費として仕掛金に入ってくるのでしょうか?」

先生A「仕掛金として含めなくてはいけません。例えば、A,B,Cの商品があるとして、Aだけが売れ残っている場合、依頼した作業の中でどれほどAの制作に関わっていたかを計算するのが原則です。」

 

 

作家Q「扶養、個人事業主登録、給与所得、国民年金・国民健康保険、確定申告の関係について教えてください。」

先生A「扶養を抜ける金額であってもなくても、個人事業主登録をしていてもいなくても、給与収入がある場合は給与所得以外で20万以上、事業所得のみの場合は38万円以上の所得があれば、確定申告は必要です。

 

個人事業主であってもなくても、確定申告をした際に扶養控除内の金額であれば扶養からは外れません。また、扶養での年金・保険が適用されます。
国民年金や健康保険への切り替えは、扶養から外れる所得を得た場合にのみ必要になります。

 

そもそも、扶養になるかどうかはみなさんが出す確定申告書では判断されません。扶養家族を抱える方が会社に出す年末調整の扶養等控除申告書から把握されます。そこに記載する所得が一定金額を超えると、扶養から外れたという判断がされて保険から外す手続きが進んでいきます。」

 

作家Q「年末調整で国民年金の支払い証明書を提出した場合、確定申告書には年金の記載は必要ですか?」

先生A「記載は必要です。2枚目に国民年金の項目がありますので、こちらに金額を記入してください。そして、適用欄に『源泉徴収票の通り』と記載してください。これで年末調整の際に提出していることになります。」


作家Q「作業場やアトリエが住居と兼用の場合、月々の家賃だけでなく、引っ越したときの敷金・礼金なども何割か必要経費に含めることができるのでしょうか?」

先生A「その場合、敷金は経費になりません。敷金は家を借りる際に預けているだけで家を出るときには戻ってくる金額なので、控除の対象にはなりません。
仲介手数料や礼金は決められた割合で必要経費にすることが可能です。家賃の30%を経費として申告しているのであれば、仲介手数料も30%、礼金も30%を経費として申告できます。」

 

作家Q「両親の家や自分の持ち家を使用している場合はどう処理すればよいのでしょうか?」

先生A「その場合は経費に入れられません。ただ、ご両親の家を使用されていて賃料を払っている場合は経費として計上可能です。」

 

作家Q「両親に賃料を支払う場合は賃料は貸す人が自由に規定できるのでしょうか?」

先生A「相場に大きく違わなければ、問題ありません。ただ、ご両親の収入になりますので、金額によってはご両親が不動産所得として申告しなくてはいけなくなります。」

 

作家Q「例えば、家の一部を作業場に改装した場合は経費として含めてよいのでしょうか?」

先生A「作業場のための工事であれば経費計上が可能です。しかし、改装費が10万、時には30万円以上になるかと思いますので、10年かけて経費にしていく原価償却での処理になります。」

 

 

 

作家Q「棚卸表は具体的にどのように書けばよいのでしょうか?」

先生A「棚卸表は、〆猯舛虜澹豊完成品の在庫にかかった材料費の合計作りかけの作品にかかった材料費の合計の3つに分けてリストアップしていくとよいと思います。
本来は、材料を買ったら、購入日、使用量などを日々記載していくのがベストです。完成品は販売価格ではなく、原価を計算して記載しなくてはいけません。ですが、さすがに大変なのでみなさんのやりやすい方法で棚卸をし、12月31日に残っているものがリストアップされていれば大丈夫です。でないと去年何が残っていたかが分かりません。多少の誤差はあると思いますが、棚卸を行なっていればそんなに注意されることはありません。やらないことが最も危険です。」

 

* * *

 

みなさん、それぞれお悩みがたくさんありました。

ぜひ、こちらをもとに、読者のみなさまの確定申告にも役立てていただければと思います。

 

これからもminneでは、作家さまに向けた様々な勉強会を随時開催予定ですので、楽しみにお待ちくださいませ♪

 

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今回の勉強会で使用した確定申告の教科書は、下記からダウンロードできます。

minne「はじめての確定申告講座」

kakuteishinkoku_document_1702.pdf(2.49MB)

・本テキストは確定申告に関する参考資料として公開しております。申告義務等のご不明な点に関しましては税務署又は税理士等の専門家にご相談ください。
・本テキストの無断転用を禁止いたします

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今回ご講義いただいた、
▼『渋谷ひかり法律会計労務グループ』▼

〒150-0031
東京都渋谷区桜丘町3-1 TNビル5F
TEL:03-5459-4120
FAX:03-5459-4121
Mail:iiduka@shibuyahikari.jp
担当:税理士 飯塚一博

 

また、minneでは、作家さまの相談窓口として『minneのアトリエ』を世田谷・神戸で運営しております。
もし作品作りやminneを使う上でお困りのことやお悩みがございましたら、ぜひ『minneのアトリエ』にお越しくださいませ!

▼『minneのアトリエ』公式サイトはこちら▼
https://minne.com/minne-atelier

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今後とも、minneをどうぞよろしくお願いいたします。


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